令和2年から始まった新型コロナウイルス感染症の拡大から、3年以上が経とうとしています。1年間のほとんどが緊急事態宣言あるいはまん延防止期間だった時期に比べると少しずつ日常を取り戻しつつありますが、社会的には未だに感染症の影響が強く、完全にコロナ以前のようにはいかない状況下にあります。そのような中でも、私たち公益法人立の認可保育施設は社会基盤の根幹を支える重要な役割として、宣言下にあっても医療や介護等社会インフラを支える家庭のお子さんをお預かりし、感染症防止に注力しながら良質な保育を実践してきました。

現在出生数も急激に減少し、都内でも待機児童ゼロの区市町村も出始めました。とは言え、東京都の保育士不足は危機的な状況が続いており、「保育の質の更なる向上」と「待機児童の解消のための量的拡充」が重要課題の両輪とされた結果、運営主体の多様化や施設の乱立が起こり、保育の質の低下や人材不足等様々な問題が起こり、加えて看護師や栄養士、調理師等に関しても人材が不足しています。そのため有資格者採用に向けたアクションを継続的、拡大的に行う等、人材確保に向けてより一層の工夫が必要となっています。

当協会は公益法人立の認可保育施設約1,200園が加盟する東京都の団体として、保育施設への就職を考えている皆様を対象に、たくさんの施設情報を一度に取得できる機会を提供するため「TOKYO保育園フェア」を継続的に開催しております。この就職フェアでは、東京都の保育園で就職を考えている皆様を対象に、協会会員園の良質な保育内容や働きやすい職場環境についてお伝えしたいと考えています。

新型コロナウイルス感染症は収束しておりませんが、前回は、来場者、出展者、保育園フェアに関わる皆様の感染防止を最優先に考慮しながらTOKYO保育園フェアを3年ぶりに実地開催いたしました。また、実地開催との相乗効果を狙いとして、オンラインTOKYO保育園フェア2022を、今年の2月末まで開催いたしました。

現下の状況においても、日本の将来を担う子どもたちの成長を支える仕事の素晴らしさや、永きにわたり良質な保育・幼児期教育を提供してきた公益法人立の私立認可保育施設への理解をできる限り促進することで、協会会員園の採用活動の一助となることを目的にTOKYO保育園フェア2023を開催いたします。