令和2年から始まった新型コロナウイルス感染症の拡大は、令和3年に入っても収まりを見せず、ほぼ緊急事態宣言下、あるいはまん延防止期間という状態でした。そのような中でも、私たち公益法人立の認可保育施設は社会基盤の根幹を支える重要な役割として、宣言下にあっても医療や介護等社会インフラを支える家庭のお子さんをお預かりし、感染防止に注力しながら良質な保育を実践してきました。

現在出生数も急激に減少し、都内でも待機児童0の市区も出始めました。しかしながら、東京都の保育士不足は危機的な状況が続いており、「保育の質の更なる向上」と「待機児童の解消のための量的拡充」が重要課題の両輪とされた結果、運営主体の多様化や施設の乱立が起こり、保育の質の低下や人材不足等様々な問題が起こり、加えて看護師や栄養士、調理師等に関しても人材が不足しています。そのため有資格者採用に向けたアクションを継続的、拡大的に行う等、人材確保に向けてより一層の工夫が必要となっています。

当協会は公益法人立の認可保育施設約1,200園が加盟する東京都の団体として、保育施設への就職を考えている求職者の皆様を対象に、たくさんの施設情報を一度に取得できる機会を提供するため「TOKYO保育園フェア」を継続的に開催してきました。この就職フェアでは、東京都の保育園で就職を考えている皆様を対象に、協会会員園の良質な保育内容や働きやすい職場環境についてお伝えしたいと考えています。

令和3年9月末で緊急事態宣言は解除され、ワクチン接種の効果が見られたのか、感染拡大は一定の落ち着きを見せておりますが、変異株の流行の危険性などはまだ払拭されたわけではありません。前回は新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、WEBを活用したオンライン開催としましたが、今回の開催においては、来場者、出展者、フェアに関わるすべての皆様の感染防止対策を十分に配慮した上で実地開催をすることとします。

現下の状況においても、日本の将来を担う子どもたちの成長を支える保育という仕事の素晴らしさや、永きにわたり良質な保育・幼児期教育を提供してきた公益法人立の私立認可保育施設への理解をできる限り促進することで、協会会員園の採用活動の一助となることを目的に、TOKYO保育園フェア2022を開催いたします。